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    2017年03月02日 更新

    転職するなら知っておきたい! 契約社員と正社員の違いを徹底比較!

     雇用形態の多様化により、契約社員として企業に所属する人が増加している。そうした傾向に伴い、契約社員ならではの悩みを抱えている人も少なくない。

    当記事では正社員と契約社員の違いを徹底比較し、各々のメリット・デメリットを紹介していく。契約社員という雇用形態について知りたいという人から、契約社員から正社員への登用や転職活動を考えている人まで、ぜひ参考にしてみて欲しい。

    目次

    • 契約社員とは
    • 契約社員と正社員の比較(メリット・デメリット)
    • 契約社員から正社員への登用について
    • 契約社員の方にオススメの求人サイト

    契約社員とは

    特定の期間のみ企業で働く有期雇用社員

     契約社員は「企業から指定された特定の期間のみ労働に従事する者」のことを指す。これを「有期雇用契約」と呼び、期間限定でその企業で働く形態をとる。そのため、企業から指定された契約の終了時点で契約の更新をしなければ、解雇扱いを受けることになる。
      
     一方で正社員の場合、契約時点では雇用期間が定められておらず、企業から解雇通知を受けたり、自ら退職願いを提出しない限りは長期的にその企業で就業することが可能である。そのため、長期的に見れば契約社員よりも安定した雇用形態だと言える。

    契約社員の雇用期間は最長で3年間

     労働契約法という法律において、契約社員の雇用期間は最長で3年間と厳密に規定されている。契約社員は最長3年間の任期を満了し、その後再度契約を更新するか、職を辞するかの選択をすることになる。「指定された期間のみ働きたい」「一時的に特定のスキルを習得したい」という人には契約社員をおすすめしたい。

    契約社員と正社員の比較

     契約社員と正社員の制度面・働き方についての違いを解説していく。契約社員のオファーを受けようか迷っている人にはとくに参考にしてほしい項目である。また、契約社員から正社員への転職活動を考えている人も、各々のメリット・デメリットを今一度再確認しておこう。

    雇用期間・業務時間についての差異

     上記で解説した通り、雇用期間については契約社員と正社員で大きな違いがある。

     正社員は雇用期間についての厳密な規定はなく、企業側から解雇を通告されたり、自分から辞職を選択したりすることがなければ長期的に就業することが可能である。企業側が正社員の解雇を通告するには、財産の横領などの相当な理由が必要であり、業務遂行能力の不足程度では解雇できない(労働契約法16条)。そのため正社員は雇用が安定していると言える。業務時間は全員が一律で規定されており、企業の原則に従った業務時間に従うことになる。

      一方、契約社員は最長3年間の「有期契約」を前提に就業する。そのため、契約期間が満了するたびに契約の更新をするか、契約終了に伴いそのまま現職を辞するかの選択をすることになる。契約の更新を受け入れるかどうかは企業側に委ねらているため、契約社員が契約の更新を申し出ても、企業は一方的に雇用契約の更新を拒否することができる。その場合、契約社員は職を失ってしまう(雇止めという)。こうした点から、雇用の安定性は低いと言えるだろう。一方、業務時間は契約決定時の内容に沿うため、正社員よりも比較的融通が利きやすいという面もある。

    副業・勤務地についての差異

     正社員の副業を認めている企業は一部あるものの、大多数の企業は副業禁止規定を設定しており、正社員が二重契約を結び副業をすることを禁じている。正社員の勤務地に関しては基本的な制限がない限り、転勤がある場合が多い。

      一方で、契約社員は労働日数や業務時間を所属する企業に契約時に明記することにより他社での副業も可能になる。 勤務地に関しても、契約書に明記してあれば転勤はない。地域限定職など契約社員の形態によっては転勤も存在するが、特定のエリア内のみの転勤である。

    給与・賞与についての差異

     正社員の場合、「基本給」として給与が定められている。これに付属する形で通勤や住居の各種手当が支給され、社員に対して支払われる。また、正社員に対して賞与(ボーナス)の制度を導入している企業も多く、基本的には年2回支給される。(制度の導入をしていない企業もあるため確認が必要)

     一方、契約社員は労働時間や労働日数による給与の変動が大きい。また、基本給が低めに設定されていることがしばしばあり、通勤や住居などの手当が支給されない場合もある。企業の業績が向上した場合であっても、契約社員には賞与(ボーナス)を貰えないケースが多い。

    昇給・昇進についての差異

     正社員の場合、仕事内容や成果に応じて昇給制度がある。また、成果次第で更に上の役職に就くことも可能になる。

     一方で、基本的に契約社員は契約が終了するまで昇給・昇進することはない。給与の変動は契約を更新する場合に、再度給与の査定を受けるのみとなる。

    福利厚生についての差異

     正社員の場合、所属する企業が加入している社会保険や企業年金等のさまざまな福利厚生を受けることができるが、契約社員は受けられる福利厚生が正社員よりも限定される場合が多い。企業によって異なるものの、退職金制度に関しても契約社員には基本的に適用されない。

    契約社員のメリット・デメリットまとめ

    • メリット
      ・最長3年間の短期業務のため、スキル習得の目的において有利な場合も。
      ・業務時間・副業・勤務地の融通が利き、ライフスタイルに合わせた働き方が可能
    • デメリット
      ・雇用の安定性は低い。更新しなければ契約終了とともに職を失う。
      ・金銭面に関して正社員と比較し劣る。賞与や昇進・昇給の制度なし。
      ・福利厚生に制限がある

    契約社員から正社員への登用は可能?

    企業によって異なる。必ず契約書や正社員登用制度を詳細に確認すること!

     契約社員は正社員と比較し、長期的な雇用や金銭的な面に関して劣っている。そのため、契約社員から正社員での登用を目指す人や正社員での転職活動を考えている人は多いだろう。特に契約社員から同企業で正社員での登用を目指す人は、必ず契約書に目を通しその企業の正社員登用制度について詳細に知っておく必要がある。
      
      「正社員登用制度あり」というように企業側が主張していたとしても、実際に前例が存在しない場合や、極端に人数が少ない場合もあり得るためである。契約社員でのオファーを受けている人や契約社員として働いている方は所属する企業の契約書や正社員登用制度について必ず詳細に確認し、疑問を持った場合は制度の有無だけでなく実績も理解しておこう。

    契約社員から正社員への転職活動にオススメの求人サイト

     所属する企業の正社員雇用制度が整っていない場合、転職活動で正社員雇用を目指すことになる。以下では契約社員の方にお勧めしたい転職サイトを3つ紹介する。

    リクナビNEXT

    特徴:オファーを待つことができる
     
     契約社員として複数の企業で実績を残し、スキルを積んできた方におすすめめしたい。
    既に実績を積んでいる人向けに「プライベートオファー」が届き、また業界最大手のため求人数が多いのも特徴である。「忙しくて転職エージェントは使えない」という人は、登録してオファーを待つのも手だろう。

    エン転職

    特徴:クチコミ情報が豊富
     
     求人数は他サイトに比べ少なめではあるが、一つひとつの求人に対して担当者のコメントや実際に働く社員の声が掲載されている。新しい環境での人間関係に不安がある人は、エン転職を使って現場の雰囲気を掴むといいだろう。

    type転職エージェント

    特徴:キャリアアップを目的とした求人が豊富

     比較的若手の求人に力を入れていることに加え、年収アップの成功率でも評判が高い。今後のキャリアプランを考えた際、正社員雇用で更に年収アップを望みたい場合は利用してみるといいだろう。

    最後に

     契約社員は労働期間が有期契約で定められているため、フレキシブルな働き方を求めている人にとっては融通が利きやすい雇用形態だと言える。しかし、正社員と比較した際に雇用の安定性や金銭面での不安が高まるのも事実である。

    転職先に求める雇用形態は個人の目的や身を置く環境によって異なるが、転職活動を進める上で両者の差異を知っておいて損はないだろう。